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フミ子の夏

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「バランタインロックで」

仕事帰りに立ち寄ったバーでフミ子はひたすら呑みつづけた。

大学を卒業し小さな企業でOLとして真面目に働いてきたフミ子だったが平凡な日常、変わらない毎日の生活に嫌気がさしていた。この日は酔おうと決めていた。

カウンターでひとり次から次へとグラスを空け、淡いピンクのライトに照らされ心地よくなっていた。その時、バーテンダーから声をかけられた。

「あちらのお客様からです。」

目の前にたくさんのフルーツが飾られたカクテルが差し出された。バーテンダーの指している手の先を見ると、とても優しい笑顔の男性と目が合った。

「よろしければ、どうぞ。」

フミ子の中に何か熱いものが走るのを感じた。身体が火照り、全身が甘く覆われ、何かが始まる予感がした。

フミ子は刺激が欲しかった。

つづく

ナオコ


  1. sae

    続き楽しみにしてます♪

    返信
  2. ル~

    フミ子ーー!!
    どうなる!?
    ええのか!?
    ハラハラドキドキ!!

    返信
  3. のん

    フミヤとイルマリ??

    おもしろいww

    返信

コメント


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