ただいま〜〜っ。
鍵っ子だった。
ドアを開けても返事なない。
いま思うと寂しくなかったのかな?と幼いころの自分に聞きたくなる。
でも
どんなに思い出そうとしても
一度も寂しいと思った事がなかった。
当時、母は薬剤師で 小学生のわたしが帰宅するより数時間、帰宅が遅い。
いつも
ランドセルを玄関においたまま まっしぐらにカンカンに走った。
食卓に並ぶ 2つの カンカン。
5歳上の兄の分と私の分。
ポッキーもポテチもかっぱえびせんもなんでも入っていた。
日替わりで
いつもいつもあたらしいお菓子が入っていた。
お腹がいっぱいで
毎日20時から家族4人で揃って食べる晩ご飯が苦しかった。
あれだけお菓子にときめくことが
これからもあるといいな。
クッキーのカンカンが