テロップなし、音楽なし、ナレーションなし。
「光の子どもの家」という、児童養護施設を取材したドキュメンタリー。
ここは、何らかの事情で親と暮らせなくなった子ども達が職員と寝食を共に生活をしている。
寝食を共にするということは、子どもも職員も完全に親子の関係になる。そこに生ずるお互いの葛藤、
苦労、そして喜び。
何人かの職員はイザというときは、担当した子供を自分で引き取る覚悟まで決めている。
またその一方で、出来れば子どもと一緒に暮らしたいと願う、産みの親の存在。必死で子どもと
コミュニケーションをとろうと頑張るのだが、上手くいかない。
親と子という、一見一番近くて一番遠い存在の在り方について、非常に考えさせられる映画だった。
「隣る人」というのはいいかえれば、居続ける人。子を持つ親として、心が痛みましたが、
本当に見ておいてよかったなと思える作品でした。
興味ある方は是非。 「隣る人」