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あれや、これや。

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年明けから映画の企画2つ、ドラマの企画1つ、BSの2時間特番1つがバタバタっと決まり、かかりっきりでした。ありがたい話ですが。

そんな中、いよいよ公開が近づいているのが



映画「舟を編む」

去年の本屋大賞受賞作。三浦しをん原作の、15年かけて一冊の辞書を作っていく人たちのひたむきさを描いたドラマです。非常にいい内容に仕上がりました。僕が作っているものって、中々親に大手を振って勧められないんですが、久々に勧められる作品になりました。昔の松竹映画を彷彿とさせる上品さも持っています。監督は29歳の石井裕也。今後が期待できる、非常に映画らしい映画を撮る監督です。そして、絶賛放送中、同じく三浦しをん原作のこちらも。



「まほろ駅前番外地」 毎週金曜深夜0:12テレ東で放送中

早くも6話まで来ました。監督は戦友、大根仁。僕はこの人情感こそが大根節だと思っています。笑いあり、涙あり、そしてひりっとする緊張感あり。こちらも最高です。思えば龍平君とは去年春の「まほろ」の撮影、夏の「舟」の撮影から、今年の4月の公開まで一緒です。龍平君が部長を務める、毎週日曜深夜、2:15分からテレ東で放送中の「来たれ!辞書部」もよろしくお願いします。



来月以降、仕込みまくっている新作の情報をバンバンあげていくのでお楽しみに!


来たれ!辞書部

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『来たれ!辞書部』

新番組始めます。

世界に一冊しか辞書がないとしたら、あなたはどんな言葉を載せますか?

というテーマのもと、ピース又吉、光浦靖子、五月女ケイ子(イラストレーター)、せきしろ(作家)とゲストの松田龍平が自分が辞書に載せたい言葉を選び、なぜ載せたいかをプレゼンしながら、みんなでその言葉の意味を完成させていきます。

ひとつの言葉でも、人によって受け取り方が全然違うということがよくわかってすごく面白い収録でした。

初回は元旦の夜中1時05分からテレビ東京でスタート。静かなお正月の夜にぴったりの番組です。お屠蘇を飲みながら見てください。以降1月13日日曜の深夜2時15分から10分の番組としてレギュラーでやっていきます。テレ東の2355的なお休み前の番組になればいいなと思っています。

よろしくお願いしまーす!


80年代ブーム

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この2冊、最近読んだんだけど面白かったです。2010年代に入ってやっと90年代の総括が完了したことで、80年代以降のカルチャー現代史を俯瞰で見られる時代になった気がします。この手の本がたくさん書店に並んでいるのも腑に落ちますね。もはや70年代は遠くなりにけり、これからの2010年代は80年代再評価ブームが来るという気がしてなりません。達郎、ユーミンしかり。個人的には最近AOR、ブルーアイドソウルの再発を聞きまくっております。ドナルド・フェーゲンの新譜はまあまあでしたが。

最近のお勧めはコチラです。

 


『フラッシュバックメモリーズ3D』

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『フラッシュバックメモリーズ3D』

ディジュリドゥというアボリジニのネイティブ楽器の奏者であるGOMA。彼は高速で追突事故に遭遇し、記憶の一部が消えてしまったり新しいことを覚えづらくなるという高次脳機能障害の症状が後遺してしまう。
事故直後、ディジュリドゥが楽器であることすらわからないほど記憶を失っていたGOMAが、リハビリ期間を経て徐々に復活する過程を、GOMAと妻すみえの日記を交えて振り返りつつ、WWWで行なわれたGOMAの復活ライブの模様を3Dで臨場感たっぷりに描き出す。

これは発明だ。

3Dの使い方に唖然とさせられた。アバターなんかよりある意味全然すごい。(アバターをディスっているわけではなく)。主人公のGOMAとそのバンドGOMA&The Jungle Rhythm Sectionの、事故後初めての復活ライブの映像が3D空間の爆音の音の洪水とともに描き出される。それだけでも、目の前でライブが行われているかのような錯覚に陥るのに、この映画の白眉は彼らの演奏の後ろに2DでGOMAの失われた記憶、そしてこの日を迎えるまでの苦悩を綴ったGOMAの日記とそれを支えた妻の日記、家族の様子が描き出される所にある。

映像メディアは現在を過去に封じ込めるメディアであり、とっている瞬間からそれはすべて過去ののものになる。今回松江監督は、”過去の記憶を失った男の姿”を今生きて演奏している彼の姿を3Dで、失われた記憶を2Dでと分けて描くことによって、決して共有しえないはずのGOMAの感覚を観客に擬似体験させる。これを発明と言わずしてなんというべきだろうか。

戦い続けるGOMAと家族の姿。そして最後の彼らの演奏。見終わる頃にはこぶしを握り締めながら観客全員がGOMAを応援していた。

今年見た中でも屈指の作品だった。有名な人が出てるとか、お金がかかっているとかではない、才能と情熱で、こんなに素晴らしいものができるんだと、改めて襟を正させられた。

大きな画面で、いい音で是非見てほしいです。

2013年1月19日(土)より新宿バルト9ほか 


『TV Bros.』

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今週号のテレビブロスの川勝さんのコラム欄に寄稿させていただきました。



川勝さんのこと、ずっとどこにもかけなかったし、言えなかったんで、貴重な機会を与えてくれて感謝してます。良かったら読んでください。