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「リバースエッジ大川端探偵社」

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「リバースエッジ大川端探偵社」

4月クールの連続ドラマをプロデュースしました。脚本と監督は「モテキ」「まほろ駅前番外地」や最近では「恋の渦」で話題になっている大根さん、主演はオダギリジョーさんという強力タッグ。

人は生きている限り誰にでも一つや二つ、人には言えないけれど忘れ難い過去の想い出があるはずです。初恋の相手、子供の頃食べた味、記憶の中にのみ生きている人・・・。

普段は心の奥底にしまっておいた想い出が、ふとした隙に顔を出し、いてもたってもいられなくなってしまう。そんな時、普通我々はつとめて平常心を保ち、それをまた記憶の中に押し込めようとします。再会してみたい、という心のつかえを残しながらも。

このドラマはそんな自分の中だけにしまっておきたい過去の想い出を調査してくれる、浅草、隅田川沿いの小さな探偵社のお話です。

オダギリジョーさん演じる、調査員の村木が浅草を舞台に調査する不思議な依頼の数々。それはどれもきっと視聴者の皆さんにも心あたりがあるはずです。そして依頼が解決するのを目の当たりにした時、ほんの少し心のつかえがとれた気持ちになればいいなと思います。そんな大人のためのドラマを目指したいと思います。

ドラマのロケ地になったのは浅草。でも撮影の中心は観音裏と呼ばれる、浅草寺の裏側一帯。ここが非常に興味深く、ディープな場所なんです。撮影は2013年内で終わったんですが、2か月通って僕は観音裏が大好きになりました。もう、面白い飯屋、飲み屋だらけなんです。夜中までやっているおにぎり屋宿六、うまいもつ焼き喜美松、テーブル筐体がガンガン残っているイイ味の喫茶店JOY、もはやこの味は文化遺産、昭和の懐かしの中華料理屋あさひ、999ばりの張りぼて感あふれる銭湯曙湯…。浅草寺を抜けただけでこんなに面白い世界が広がっているとは思いませんでした。実際にこのうちの何店舗かでロケもさせていただきました。浅草六区、花やしきの隣にある、ひさご通りを抜けるとそこは千束通り商店街。観光客は来ないディープすぎる東京の街を舞台にしたドラマをより楽しむためにも、”観音裏”に足を延ばされてはいかがでしょうか。まだまだたくさんあるので、4月の放送までこのブログで、”知られざる浅草、観音裏”を随時紹介していきますのでご期待ください!


「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」

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みなさん「あまちゃん」、「半沢直樹」観てますか?両方とも本当によくできてますねー。しかし2年前まさに震災の頃、宮藤さんと一緒にアイドルを作る「シロウト名鑑」という番組をやっていたと思うと変なカンジです。テレビドラマが盛り上がっている今日この頃。「めしばな刑事タチバナ」に続き、僕も10月クール新連ドラやります!



 「ノーコン・キッド~ぼくらのゲーム史~」

物語のスタートはファミコンが出る直前の1983年。風営法施行前でゲーセンは24時間営業をしていた。その頃高1だった男子2人と女子1人の成長物語。メインとなる舞台は田中圭君演じる主人公の実家である、駄菓子屋崩れのゲーセンと、その親友である”おたく”の木戸とマドンナ高野の自宅のある団地からはじまります。ゼビウスのプレイをきっかけに仲良くなった3人は、ゲームを通じて、受験、恋愛、就職といった色々な問題に直面し、悩み、成長していきます。最後は2013年、彼らが46歳になるまでを描いていきます。



ヒロイン高野役 波瑠さん



おたくの親友、木戸役の浜野謙太(在日ファンク/SAKEROCK)



そして、”めしばな刑事”から”ゲーセン親父”へと変化を遂げた佐藤二朗氏。



そして、ゼビウス。

登場するのは、全て実在のゲーム達。「ドラクエⅡ」「スーパーマリオブラザーズ」「パックマン」「バーチャファイター」などのメジャータイトルをはじめ、知る人ぞしるレアなゲームもたくさん登場します。ゲーセンやファミコンが青春だった30代以上の世代にはたまらない映像も満載です。

この企画、去年からずーっと開発を続けてきて、やっとここまできました。企画開発を始めた当初は、ゲームとドラマをリンクさせるなんて、これは今だ誰もやっていない画期的な発明だ!と息巻いていたんですが制作していくにつれ、膨大なゲーム史のどこを切り取るか、ゲームをどう物語に反映させていくのか、メーカーさんへの許可どり…etc まあ、こんなに山がいくつもあるとは思いませんでした。でも、メーカーさんの愛情ある対応にも助けられ、昨日ようやく撮影が終了しました。

僕は個人的にはアーケードゲーム、家庭用ゲームにどっぷりの世代なので、ゲームには完全にハマってました。でも、就職したり、結婚したり、人生の大きなイベントがあるごとに正直ゲームからはすこしずつ遠ざかってしまっていました。でも、この企画を通じて、忘れていたゲームの面白さ、そしてその革新的だったことに改めて気づかされると同時に、開けていなかった懐かしい引き出しがバンバン開いていきました。そして、2013年の今、ジョン・ラセターの次の世代が自分たちのトイストーリーとして「シュガーラッシュ」を作った気持ちにものすごく共感できました。

たぶん、この気持ちは番組を見ていただければ30代以上の皆さんには共感してもらえると思います。相変わらずのテレ東のありえない低予算ではあるんですが何とか面白いものにはなったと思います。ゲームになじみがない人も、80年~90年のカルチャーもちょっとずつまぶしているのですごく楽しく懐かし見てもらえると思います。

最後にオープニングテーマ曲はTOKYO NO.1 SOUL SET の書下ろし、劇中のBGMは砂原良徳氏に担当していただきます。 両方とも番組の世界観にぴったりのすごくいい感じになってきています!

10月4日(金)深夜0:52スタート「ノーコンキッド~ぼくらのゲーム史~」を是非よろしくお願いします。


「マダム・マーマレードの異常な謎」制作中

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全然書いてなかった。猛省。というのも今年は本当に色々ありすぎてヤバくて。こないだまで「キス我慢選手権 THE MOVIE」を上映していました。おかげさまで凄い皆さんにご好評いただきました。来ていただいた皆様には改めて感謝しております。東京では終わりましたが、まだこれから公開という劇場もありますので、観てらっしゃらない方で劇場のお近くの方は是非足をお運びください。

その上映中にもかかわらず、「めしばな刑事タチバナ」のOAからのDVD化作業(DVDおまけの佐藤二朗のぶらりB級グルメ旅が最高です!)、まだ言えませんが10月クール連ドラの制作などをやっていて正直、一杯一杯でした。

そして先日情報解禁なったこれも。



リアル脱出ゲーム映画 「マダム・マーマレードの異常な謎」

絶賛編集中です。日本映画界を代表する、中村義洋、鶴田法男に新進気鋭の上田大樹という3監督が、観客完全参加型の映画を作りあげます。脚本には苦労しましたが、その分上りが僕としても楽しみです。

川口春奈ちゃんと、高畑淳子さんの「シャーロック」の二人さながらのやり取りは小気味よくて本当にいい感じでした。10月25日公開。このブログでも随時新情報を公開しますのでよろしくお願いします。

そうそう、今土曜の深夜にうテレビ東京でやっているリアル脱出ゲームの連ドラもあります。これをご覧になればなんとなく”映像×ナゾトキ”の雰囲気がわかるかもしれません。

「密室美少女」

さあ、明日からまた連ドラの撮影がはじまるー。夏は終わらないっす…。


リアル脱出ゲーム×映画=”ナゾトキネマ”

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めしばな刑事タチバナも残すところあと2回。今週は「東京みやげ」。東京みやげについておっさん達が熱く議論を交わします。今回のゲストは蛍雪次郎さん。ついでに記しておきますと、来週は「うどん」で逢沢りなさん、再来週の最終回は「コンビニアイス」で内田真礼さん&竹財輝之助さんが登場します。最後まで是非見てください!
そんな中、今絶賛ロケ中の映画のことを今日は書きたいと思います。

体験された方も多いと思いますが、「リアル脱出ゲーム」という体験型謎解きイベントを制作する集団、SCRAPさんとイベントに映画をドッキングさせた新しいエンターテイメント、”ナゾトキネマ”を制作しています。普段は外にある謎を解いていく、リアル脱出ゲーム。今回は映画の中に謎を封じ込め、お客さんは映画を見ながら謎解きを楽しむという趣向です。

まだ、あまり言えませんが、来月にはもっとはっきりしたことがいえますのでお楽しみに!「ゴッドタン キス我慢選手権THE MOVIE」に負けず劣らない、観たことのない映画になると思います!

ナゾトキネマ「マダムマーマレードの異常な謎」
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公式HP


今年最高にヤバい映画!「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」

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「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」

作っちゃいました。

ご存知の方もいるかと思いますが、テレ東が誇る最強の深夜番組「ゴッドタン」。この番組のNO1ヒット企画が「キス我慢選手権」。2007年の番組開始当初は、何も知らされていない芸人たちが、次々迫りくる美女の様々な色仕掛けを使ったキスの誘惑を上手くかわして、アドリブ芝居をいかに長く続けられるか、という企画でした。そこから、天才劇団ひとりのアドリブ芸がさえわたり、毎回”キスを我慢する”というルールを超えた壮大なストーリーへと変貌を遂げていったのです。

番組開始から7年。これだけ深夜でこの番組が続いているのも驚異ですが、今回、この企画を映画化しました!もちろん、主役は劇団ひとり。彼はこの映画に誰が出演するのか、ストーリーがどうなっているのか全く知らされていません。開始早々、彼に与えられたミッションは”24時間キスを我慢せよ”ということだけ。ここから劇団ひとりの長い長い、芸人生命をかけたアドリブ芝居マラソンがスタートします。今回襲ってくるのはキスを迫る美女達はもちろん、荒れ狂うゾンビ集団、闇の組織など、壮大なストーリーに基づいた刺客たち。これらが息つく暇もなく劇団ひとりに襲い掛かります。見ているこっちも手に汗握る超ジェットコースタームービーです。劇団ひとりの天才的なアドリブで、お話は洋画大作並みのダイナミックなものになりました。

全編劇団ひとりのアドリブ=一度芝居が始まってしまうと、そのシーンが終わるまで”絶対に撮影を止められない”ということ。
2度と取り直しのきかない劇団ひとりの最高のアドリブと臨場感を取り逃すまいとのべ20台のカメラ、大型中継車を2台稼働させるなどテレビ東京が持てる全ての技術力を集結し、独自の撮影システムを構築。制作、技術スタッフも6年にわたって番組をサポートしてきたスタッフの熟練した技術に、三池崇史作品の常連の映画スタッフがタッグを組み、前代未聞、誰も見たことのない映像作品が完成しました。

正直、泣けます。そして爆笑できます。劇団ひとりに神がおり続けてます。こんなことってあるんだろうかと現場でみんな思いました。夢じゃないかしらと。でもその記録はすべてテープに記録されています。そこにゴッドタンの総合演出であり、監督の佐久間宣行の神がかった編集が加わり、さらにサンボマスターの本当に泣ける主題歌「孤独のランデブー」が加わって、もう観ている間笑ったり泣いたり大変なことになりますが、観終わったあと見事に何も残らない最高の映画になってます。あ、観終わって元気にはなりますよ。こんなバカを本気でやれる大人がいるんならまだ世の中捨てたもんじゃないなと、中2が1人でも思ってくれれば本望です。

2007年に僕は当時特番だった「ゴッドタン」を佐久間とともにレギュラー化しました。そのあとドラマに異動になりドラマ制作をしている間、ずーっと番組を続けている監督の佐久間には後輩ながら本当に頭が下がります。僕だったら6年続けられたかどうか。入社面接をしていると学生から一番言われる、もはや押しも押されぬテレ東の看板番組「ゴッドタン」。僕はドラマや映画で培ったスタッフや技術を持って、佐久間および昔一緒にやっていた面々と映画が作れたことが本当に嬉しいです。

えー、長くなりましたが、とにかく観てください!1800円は安いです。

「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」