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平日昼間に落語を少々(泣)

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木曜日。紀伊國屋ホールで
『柳亭市馬 桃月庵白酒 ふたり会』。

りゅうていいちば、とうげつあんはくしゅ、
と読みます。どちらも面白い噺家さんです。



昼夜2公演のうち昼の方になんとか抽選で
引っかかって、いそいそと新宿へ。
すげえ楽しみにしてたんですけど、
当日を迎えてみたら徹夜明け&
打ち合わせと打ち合わせの間に聴きに行って
仲入りで退席という
なんとファックなスケジュール。

でも市馬「七年目」、白酒「船徳」と、
どっちも好きな演目が聴けたので良かった。


柳亭市馬は「オーソドックな落語をオーソドックスに演じて
こんなに面白いの!?」という、名人の匂いのする噺家さん。
観ててなんとも楽しくなります。

桃月庵白酒は、コント作ってる人間から見て
「あ、笑いの感覚一緒!」っていう数少ない噺家さん。
古典の設定を崩すような小手先のギャグは入れずに、
ちゃんと今の体感速度で笑わせてくれます。

仲入りで泣く泣く出て、なんか悔しいから
2階のミュージック・テイトでCDを買って
打ち合わせへ。



白酒は去年録音の最新盤。市馬は方は「七段目」収録。


かせきさいだぁ&ダースレイダー

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ブログ、2週間空いちゃいました。
コンスタントに更新すんのなかなか大変すね。

なんかとにかくコントを書く日々。
ということは全然代わりばえのしない日々。

そんな中、テンション上がったCDを2枚ほど。

しまおまほちゃん経由でもらった
かせきさいだぁ13年振り(!)のニューアルバム
『SOUND BURGER PLANET』。すごく良かった!



サンプルCDの写真載っけても意味ないですけどイキフンで!
以前は「シティポップの清涼感をヒップホップの方法論で」みたいな、
どうしてもコンセプト込みの評価をされてたと思うんですけど、
もうそういうの関係ナシ! 自由にラップして、自由に歌って、
打ち込みもバンドサウンドも気の向くままやってて、
それがすげえイイと思いました。もう発売してます。
イカすビジュアルの特設HPでも買えるそうです。

http://cider-inc.com/sound-burger-planet/



あともう1枚はMIX CD。
『RAPPA TURN’D 2 SINGA!!』。



新旧のラッパーがイイ調子で歌ってる曲ばっか集めた1枚。
企画が立ってて買いやすい。で、中身も楽しい。
クレジットに「BROTHER’S MACHINEGUN FUNK」
って書いてあって、ダースレイダーとDJ KOPEROという人のユニットだそうです。
ダースのサイドキックも全編イイ調子。


バロンと茶飯事

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日曜日、またボードビリアンのバロンくんを観に
高円寺の「meu nota」という喫茶店へ。

バロンくん企画の『ありゃいい歌だね』と
銘打たれたライブ。共演は原田茶飯事&樽木栄一郎。

バロンくんのことはこの前書きましたが、
行ける限りは観に行くと決めてるアーティスト。
この日は田ノ岡三郎さんというアコーディオン奏者の方と
2人でパフォーマンス。とても良かった。



ライブの映像がU-STREAMのアーカイブに
残ってるようなので、よろしければ。

http://www.ustream.tv/recorded/15334285

で、バロンくん目当てでライブに行くと
共演のアーティストもナイスなことが多くて、
この日の原田茶飯事さんもそうして知った1人。



写真は雰囲気ってことで、ひとつ。
始めて観たのは去年の秋で、その時はバンド編成でしたが、
この日は2人でのステージ。これもすごく良かった。
ブラジル音楽をとても自然にモノにしていて、
とにかくいい曲、いいアレンジ目白押し。
関西人らしいサービス精神も楽しい。


CDは2枚出てます。左が1st『悲しみの茶飯事』。
右が2ndで、原田茶飯事&Expresso CANSAI名義の
『mammoth happiness』。



1stは日曜に買ったのでまだちゃんと聴けてませんが、
2ndは去年の秋からけっこうな回数聴いてます。
曲はもちろん、音がイイんですよ、このCD。
“しかるべき音が、しかるべき質量で鳴ってる心地良さ”
と言いますか。かなり好きなアルバム。


こちらのライブも観られるようなので、よろしければ。

http://www.ustream.tv/recorded/15335080


MIX CDでバック・イン・ザ・デイズ

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下北でフラッと立ち寄ったユニオン、
そそられるMIX CDをいろいろ買い込む。
ひとまず真っ先に聴いたのがこれです。



クボタタケシ『DJ KUBOTA, TAKESHI/CLASICCS』。
カセットテープで聴いてたその名のとおりのクラシックが
CDになってました。2000年前後の感じがフラッシュバック。
とはいえホントに古びないというか、タイムレスな内容で
くり返しくり返し。A、B面別の2枚組というのも丁寧。


で、もう1枚は須永辰緒
a.k.a. DJ Doc.Holiday『ULTIMATE BACK INTO TIME』。



今やDJ界のジャズ番長として知らぬ者のない
須永辰緒さんが、およそ20年前にヒップホップDJ、
「DJ Doc Holiday」として活動してた頃の選曲でまとめた
悪〜い感じの1枚。「CLUB OF STEEL」という、当時の
イベントの様子をアツく綴ったライナーも嬉しい。
当時、行動力の伴わない地方のサブカル少年だった僕の
頭の中で鳴っていたまんまの音で、高校時代がフラッシュバック。


いいDJの人たちが音楽を掘るくらい、自分は
コメディやら何やらをチェックしてるかと言われたら
全ッ然自信がありません。


格好イイ50代

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たまたま同じ時期に世に出た、
とても格好イイ50代の先輩方の作品が3つ。



左、小西康陽ソロ・プロジェクトPIZZICATO ONEの
アルバム『11のとても悲しい歌』。
中、サーストン・ムーア4年振りのソロ・アルバム
『demolished thoughts』。
右、みうらじゅん新刊『マイ仏教』。

i-podで移動中に、あるいはちょっとした空き時間に、
味わうように楽しませてもらっております。

小西さんが59年生まれ、Sムーアとみうらさんが58年生まれで、
ほぼ同い年なんですね、この3人。あんまそういう風に
見たことなかったけど。現在52〜3歳。

50代ってどんな感じなんですかね。
小西さんがタイトルに「悲しい歌」って入れるのも、
サーストンが「demolished」って付けるのも、
みうらさんがやたら地獄の話をするのも、
なんかどっかでちょっと共通してるような。
そんなことを考えながらじわじわと。


みうらさんと言えば、ちょっと前に出た
『ドチャック』、最高でした。



みうらじゅん的『ALWAYS3丁目の夕日』と言いますか、
ALWAYSが切り捨てた昭和だけで出来てる作品と言いますか。
「ダサくて臭い“土着”なものこそ隠しようがない
 この国の本質である」というMJ不変のメッセージ。
「一眼さんお断り」「反日マッサー」で爆笑。
帯にコメント寄せてる根本敬さんも58年生まれなんスよね。
ドえらいマスターが何人もいます。


そして格好イイ50代がもう1人。ECDの少し前に出た新刊
『なんにもしないで生きていらんねぇ』も
カバンに入れて持ち歩いて、チビチビ読み進めてます。



まだ全然途中ですけど「未聴盤試聴記」という
レビューが面白い。今の今までなぜか聴いてこなかった
名盤を、50の耳で聴いてみるというナイスな企画。
ECDが語る「聴かなかった理由」がいちいち
興味深いサブカル史の証言になってて、
成熟した耳によるレビューはとても誠実。
ルースターズを取り上げてる回の文章が良くて、
僕も聴いたことなかったからスゲエ聴いてみたくなっちゃって、
1stのCDを購入。カッコ良かったです。